2008年1月16日 (水)

唐箕で蕎麦落とし

昨年夏、初めて蕎麦をつくった。秋に収穫。乾燥後、棒で叩いて実を落とした。「てみ」という道具でさびいて、実と蕎麦の残骸をよりわけるつもりであった。そんなことを、ある農家のおかみさんに話したら、「唐箕があるから、蕎麦をもっといで。あっというまにおわるから」という。もっていったら、ほんとうにあっというまにおわった。やっぱり唐箕はすごい。(S)

【唐箕のしくみ】

①唐箕の上部に蕎麦を叩いて粉にしたものを落とす。Photo_2

Toumizenntai2_5②蓋を開け、唐箕の内部に蕎麦を落とす。同時に手動の回転板を回して風を起こす。Touminaibu

③比較的重さのある蕎麦の実が手前の枡に落ちる。実の入りが少ないものは二番目の枡に、軽い塵などは風とともに吹き飛ばされる。 Sobami_2

2007年12月13日 (木)

豆落とし作業に唐箕が登場!

(昨日のブログのつづき)

いちどふるいにかけ、埃屑の中に大豆が見えるようになった。さて、これから、どうやって大豆をよりわけるのか?

あっ、なにか運んできた。

なんだ、あれは?

歴史の教科書かなにかで見たことがある…… あれは、たしか……

唐箕?

Photo_5

2007年12月12日 (水)

ふるいで豆落とし

(前回のブログのつづき)

大豆を莢(さや)から叩き落としたあとは、砕いた殻も大豆もいっしょにあつめて、ふるいにかける。もうもうと、ほこりがたつ。

「ほこるで、あんまり近づかんとき」

おかみさんが気をつかって声をかけてくれる。

ほこりなど、気にしてられない。 機械に頼らない昔からの大豆の収穫風景。しっかり撮影して、食糧生産・農作業の現場を消費者に伝えなければ 。

ふるいにかけたあとも、豆とクズがまじっている。さて、どうするのか?Photo_13

Photo_18

豆おとしだったか。

Photo_2(昨日のブログのつづき)

なにをしているのか、みにいった。

おかみさんたち、棒でバシバシ叩いている。稲木で乾燥させた大豆を莢(さや)から落としているのだ。足でふんだり、もちつき用の杵で叩いたり、いろんな方法で大豆を落とす。「昔、大豆をたくさんつくっているときはから竿という、先端部分で棒がくるくる回る道具を使っていた」という。

Photo_4Photo_3

Photo_5

豆を叩き落としたあとは、どうするのだろう?

せっかくだから、もうちょっと、みていよう 

2007年12月11日 (火)

なにかしている

農家のおかみさんから「きてくれ」と電話があった。いかねばならぬ。

四万十川支流の渓谷をさかのぼり山奥へ。千尋の峡谷に枯葉が舞っている。支流のそのまた支流沿いの急な山道をゆくと、谷間の田んぼなにかみえた。農家のおかみさんがあつまってなにかしている。

なにをしているのか。みにいかねばならぬ。 (S)

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2007年12月 9日 (日)

古城の手造り味噌、できた!

Misodukuri古城(こしろ)という地区のおかみさんたちが、味噌づくりに挑戦している。樽にねかせてあるものを袋詰めするというので応援にいった。加工場は休校中の小・中学校舎の調理室。

樽から盥(たらい)に移して袋詰め。袋の上部には空気が抜ける弁が付いている。味噌はまだ発酵している。麹が呼吸できるようにするためのものだ。

毎日、 安心して食べてもらえるよう無添加にした。綺麗な明るい色に仕上がっている。

みずみずしい味噌をなめてみる。正当派の味噌の味。やさしくやわらかい旨みと香りがいつまでも口の中に残る。

商品名は「古城(こしろ)味噌」。おかみさん市の直売所「十和の台所(四万十町十川)」などで販売する。

ある量販店でお客さんに試食してもらったことがある。評判は上々。

2007年12月 6日 (木)

かわいいやつ

Photo_3「こいつ、かわいいですね」

「うん、かわいいやろー」

農家のおかみさんとの会話。

畑にでてきたかわいい芽。繊細な葉が、ぱっと広がっている。土の上に緑色の花火が咲いたみたいだ。

「ちいさいくせに、もう、ちゃんと形ができてるんですね」

「そう、うんと、かわいい」

おかみさん、微笑して人参の芽をみつめている。やさしい目だ。

2007年11月22日 (木)

休耕中の棚田を利用 クレソン栽培

Kuresonn_2 「香草」ともいうクレソン。その栽培地をみにいった。四万十川の支流の上流域の谷間にある集落。栽培地は休耕中の棚田。小川の水は透明度が高い。紅葉した落ち葉が水に沈む。その上を小魚の群れがいきかう。ツガニを獲るためのカゴもしかけてある。

ワサビが自生している小川から水をひき、湿地をつくっていた。水は澄んでいる。流れもある。水温は低い。湿地になっている一面にクレソンが生い茂っていた。

「3年ほどまえ、株を植えたら、すぐに増えた。ほとんどなにもしなくて育つ。もちろん農薬もかけない。10月から5月いっぱいまで収穫期。クレソンが伸びてふわふわになっていたのを一度収穫したが、すぐにまた伸びている。直販所に出荷しても、だれもクレソンのことを知らなかった。お客さんに説明したり、ポップをつくったりして、やっと、売れるようになった」と栽培農家のおかみさん。

栽培作物というより、自生している野草に近いようだ。種が流れていったのか、水路にもクレソンが自生している。

おかみさんが収穫している横で、ちぎって食べてみる。口の中に爽やかな香りが広がる。生でもおいしい。栽培農家のおかみさんは、おひたしや白和えにしてよく食べるという。ゆでても、炒めてもよし。西洋料理に使われる高級野菜というイメージがあるが、意外に便利で重宝。直販所では価格もお手頃だ 。(S)

2007年11月20日 (火)

米糠でラインひき ていねい畑をつくるおかみさん農業

四万十川沿いの農道を運転していたら、畑ではたらくおかみさんを発見。水糸を張り、米糠をまいている。よくみると、米糠でラインをひいていた。いったい、なにをしているのだろう?

「稲刈り後の田んぼを畑にして、タマネギを植えるところ。機械で溝を切るのだけれど、まっすぐにしたいので、糠でラインをひいている」

なるほど。手間ひまかけて、ていねいに畑をつくるのも、有機肥料となる米糠をまくのも、おかみさん市らしい。せっかくだから、写真をとっておこうとカメラをとりだす。

「また、写真? もう、いや。顔をうつさんといてよ」

かわいいおかみさんなのだが、近距離の撮影は拒否される。しかたがないので、遠くから撮影した。Tamanegi_3 Mizuito

2007年11月17日 (土)

大豆のにお

Photo_3   稲、麦、蕎麦、豆類など、穀類は収穫の後、乾燥・脱穀作業をしなければならない。

ある農家の畑で、「にお」をみつけた。

収穫した大豆を乾燥させるために円錐状に積み上げ、いちばん上に藁屋根をかぶせている。

農村の秋の風情だ。

よくみると、大豆はまだ青い。しかも、普通の大豆にくらべ、ずいぶん小粒である。

農家のおかみさんにたずねると、一般の品種と違うらしい。小粒だが、栄養価は高Yosimurasannwarauい。青いうちに収穫して、味噌の材料にするという。

他の農家にも、この大豆について訊いてみた。

「『青大豆』といって、この地域では、昔からある大豆。おいしいけれど、小粒だから収量的には少なくなるから、あまりつくる人はいない。つくっている人がおったかね」という話を聞いた。

四万十川流域には、古くからある品種がたくさん残っている。いつか、ゆっくり調査して歩きたいものだ。(S)

2007年11月13日 (火)

柚子収穫最盛へ

柚子が黄に色づいた。搾汁用柚子の収穫が始まっている。たまたま、おとずれた農家の園でも、柚子を収穫していた。「あら、きたが。せっかくやき、持ってかえり」きまえのいいおかみさんだ。柚子をもらって、家にも立ち寄る。だんなさんは専用の道具で、せっせと搾汁。力をこめて棒をおすと、ぷしゅっと、柚子がつぶれ、果汁がほとばる。爽やかで、 酸っぱい匂いが漂っていた。Asakosan_yuzu_2 Yuzu

Yuzusibori_5 

2007年11月 1日 (木)

威力大! 蜂蜜とり農家の大敵、スズメ蜂の捕獲罠

農家の庭先で妙なものを発見。一目みたところ、ツガニ漁用のカゴのようだが。地面の上に台をおき、カゴを設置している。「何だろう」と近づいてみる。ブーンという低い羽音。カゴの中には十匹以上のスズメ蜂がうごめいていた。

「蜜蜂の巣でクマ蜂(スズメバチのこと)をおびきよせ、つかまえる。スズメ蜂は蜜蜂の巣箱を襲う。蜜がとれなくなるので、こうやって罠をしかけて、クマ蜂を退治する。昔からこうやっている。たくさんとれるで」農家が説明してくれた。(S) Photo_4

2007年10月31日 (水)

防虫ネット、寒冷紗を利用。ていねいに野菜をつくるおかみさん農業

いま、おかみさんたちの畑では、白菜、大根、ニンジン、小松菜、ネギ、ワケギ、ニンニク葉、椎茸などなど、いろいろな野菜が育っている。山の斜面の小さな畑や石垣を築いた段々畑に、短い畝をたて、たくさんの種類を、手間をかけ、ていねいに育てる。「おかみさん市」の生産者のほとんどは少量他品目型の農家。ほ場は、畑というより、菜園と呼ぶのがふさわしいのではないか。

防虫ネットや寒冷紗をかけている菜園が多い。幼い苗や新芽を、害虫や寒さや風から守るためのもの。手間はかかるが、害虫を防ぐことができる。無農薬・減農薬栽培につながる。

さいきん、朝、霧がかかっていることが多い。運転のあいまに、大切に管理されている菜園を眺める。日々、野菜が大きくなっているのがわかる。朝のたのしみである。(S )

Hatake5_2

2007年9月30日 (日)

そば畑に異変 害虫の異常発生 地球温暖化の影響か?

早朝、渓谷沿いの道を運転して集荷場へむかう。すでに軽トラが何台かとまっている。直販所に出荷する野菜をもってきた農家のおかみさんたちが集まって立ち話をしている。

「そばの花が満開になっているが、何種類もの害虫が発生している。葉っぱをみな食べられてしまった。そばの実が入るかどうか心配。虫がつくことはあったが、収穫できなかったことはない。こんなことは初めて。今年の夏があんまり暑かったせいやろうか?」

深刻な話題だ。

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「地球温暖化の影響で害虫の数や種類が増えたのではないか」と心配そうなためいきをつく。

台風、日照り、旱魃、長雨など、近年、天候不順の年が増え、農業被害が増大している。それ以外にも、じわじわと温暖化の影響が農業の現場に現れているようだ。

それまでなんなく栽培できていた作物がつくれなくなってきたという話も聞く。県外で聞いた話だが、冷涼な高地の気候を利用して育てているリンゴなどは、年々、栽培が難しくなっているという。

シカ、サル、イノシシ、カラス、スズメなどによる鳥獣害も増大しているが、これも地球温暖化の影響とみる考え方もある。冬でも温暖な気候の年が多くなったため、鳥獣の死亡率が低くなり、その結果、個体数が増えた。

農業を続けるためには、地球温暖化に適応しなければならない。たいへんな時代になったものだ。(野菜集荷人 斉藤)

写真は花が咲きはじめた頃の蕎麦畑。9月初旬頃、奥大道で撮影。

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