2008年1月25日 (金)

昔大根探訪

Yosimurasannnodaikonn四国の山間地ではまだ、在来種の大根をよくみかける。在来種には大根の皮が赤いもが多い。大型で、やや丸みをおびているものが多いようだ。仁淀川流域の山間地で水分が多く、やわらかく、甘みが強い赤大根があった。扇型に切って、味噌をつけて食べると、すごくおいしかった。えぐみがまったくなくいが、しっかり大根の風味がある。独特の甘い匂いがあった。煮ても、漬物にしてもおいしかった。種をわけてもらって、自分で栽培した。交雑していたので、自家採種のときは気をつけて選別した。が、数年経つうちに味覚が一般的な大根に近づいていった。栽培方法が悪いのか、それとも土地にあわないのか。

あの大根の味が忘れられず、在来品種の大根をみかけると、購入して、生でかじってみる。四万十川流域にも大根の在来品種が多い。赤大根もたくさんある。きょうも、ある農家のところで、在来品種の大根を赤・白、二種類もらった。白大根のほうが、私が求めていた大根の味覚、食感に近かった。ああ、やっと、めぐりあえた。いま、ひとりで感激している。(S)

2008年1月19日 (土)

個性派野菜

「播種時期の関係か、例年よりあたたかい気候のせいか、キャベツがなかなか結球しない」とある農家のおかみさん。畑をみせてもらったついでに、ひとつ生でかじってみたら、やわらかくて、おいしい。

球にならない白菜だって、じつはおいしい。インゲンも規格外の細くて曲がったものも人気がある。大量生産・大量消費の流通にのせるため生まれた野菜の規格。大地のめぐみを食べるのに規格なんて関係ない。大きくなりすぎたキュウリも、でこぼこのジャガイモも、まんまるいサツマイモも、虫くいだらけのチンゲンサイやホウレンソウもおいしい。このキャベツ、お土産に一つもらって帰り、さっそく生で食べた。(S)Kyabetu_2

2007年12月22日 (土)

昔野菜を食べる 昔大根サラダ

「昔カブ」と呼ばれる在来品種のカブをみにいった。ふと、となりの畑に目をやると、赤い大根がなっていた。「昔大根」だという。一本もらって帰った。扇型に切って、生のまま、味噌をつけて食べる。みずみずしく、ほんのり甘い。くせがなくておいしい。カブも食べたいが、あいにく料理べただ。おかみさんにおすそわけしてもらって、食べることにしよう。(野菜集荷人 ) Mukasidaikonnwomotu

2007年12月20日 (木)

山上の段々畑に、昔野菜をみにいく

「昔野菜、売れんろーか?」

山間地の農家のおかみさんが、そんなことをいう。

「昔野菜」とは、ずっと昔から、自家採種して栽培している在来品種のこと。

冬のおすすめは昔カブ。「独特の風味があって、漬物をつくっても、炊いてもおいしい。皮は紫色だが、酢につけるともっときれいな色になる。トロリとして、食感もいい。カブだけじゃなく、菜っ葉もうんとおいしい。料理人のところにもっていって、味をみてもらいたい」と、おかみさんたちは大絶賛。

おかみさんにそこまでいわれて知らん顔はできない。山の上の段々畑へ、昔カブをみにいく。

紫色が美しい。畑から抜いてもらったのを、生のままでかじる。ほんのり甘みがあっておいしい。「独特の風味」もたしかにある。根菜類独特の、ふわっとくる野性的な匂い。ほんものの野菜という感じがする。Hatake_kawakami_5(野菜集荷人)

Mukasikabu1

2007年12月11日 (火)

昔カブ収穫

Photo_5  「昔カブ」と呼ばれている在来品種がある。山間地で、いま、ちょうど、収穫最盛期。カブの上部が、きれいな紫色になる。このカブの特徴は香り。「私らはこの香りが大好き。いまのカブを食べなれた人のなかには、ていこうのある人もあるかもしれない。私らはこれじゃないともの足りない」と栽培農家のおかみさん。「形の悪いものを先に収穫した」というおかみさんに会い、写真をとらせてもらった。(S)

2007年11月25日 (日)

生命力あふれる里芋の風貌

おかみさんの芸術作品。11月18日開催の四万十町西部地区産業祭に出品した里芋。なんと、土の中に埋もれている姿そのままに掘り出した。親芋からたくさんの子芋がニョキニョキと伸びている。自然の生命力を感じる。Satoimo_3 Satoimo2

2007年10月30日 (火)

地キビ 若い頃は赤毛だった。

Mukasikibi おかみさん市の直販所「十和の台所(四万十町十川)」にキビがでていたので、買って食べた。よその地キビより、ふっくらもちもち、甘みもあって、おいしいと感じるのは地元びいきからだろうか。

ひとくちに地きびといっても、その中に品種がたくさんある。もちろん交雑してできたものもあるだろう。山間地にある大道地区で栽培されているキビは、粒が大きく、色も濃く、美しい。「この地域だけでも数品種の地キビがある」と地元農家は言う。いくつもの品種をじっくり比較してみるのも楽しみの一つだ。

大道の地キビの特徴。実が熟すまで、キビの先端から生え出る毛は綺麗な赤色をしていること。今年の夏、初めて赤毛が出そろったキビ畑を初めてみたときは、「えっ、キビの毛って、赤かったっけ!?」と心底、おどろいた 。(S)

Photo

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2007年10月25日 (木)

びっくり! 昔キビ! 紅葉の季節に実る

早朝、霧の渓谷を通って集荷に向かう。山頂付近は紅葉が美しい。もうすぐ11月だ。集荷場に軽トラックがとまっている。「おおの、寒い、寒い。朝は寒くなったね」といいながら、農家のおかみさんが重そうにコンテナをもってくる。中には朝もいだばかりのキビ(とうもろこし)と椎茸がずっしり入っていた。

「いまごろ、キビがなっているんですか!?」

驚いた。キビは初夏から、夏にかけての作物。そう思いこんでいた。

「これは昔きび。昔きびはね、いまごろまでなりゆうがよ」

  昔きびとは、在来種の地キビのこと。広く栽培されているスイートコーンより、甘味が少なく、実も固い。しかし、昔キビも夏のものだ。

紅葉の季節にキビがなっているところをこの目でみたくて、畑に連れていってもらった。

 キビはたしかに実っていた。しかも、見事にと実が入っていた。朝露にぐっしょり濡れている。大きなキビの上にコオロギがとまっていた。

播種したのは七月だという。

「このキビは3月から7月くらいまで種播きができる。収穫時期が長いので、収量が安定している。戦後、食べもののない時代には主食のひとつだった。お米が少なかったから、スリキビをたくさんつくって、お米にまぜて炊いて食べた」

長く栽培されている在来品種はとうぜん、その土地での栽培に適している。害虫や病気のい影響をあまり受けずに収穫でき、無農薬栽培されているものも多い。

お土産にもらったものを、その日の昼にゆでて食べた。一般の地キビより、ふっくらしていてモチモチした食感があった。甘みも多い。その土地に適応している在来種は食味も優れているらしい。 (野菜集荷人)

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2007年10月18日 (木)

柚子より古くからある「いのす」

B_inosu_2B_inosu_eda2_2「いのす」という酢ミカンがある。柚子の栽培がはじまるずっと以前から育てられ、果汁を料理に使っていたそうだ。みかけは、柚子とほとんどかわらない。「柚子の果皮の表面がつるつるしているとしたら、『いのす』は、すこしかさかさしているかもしれない」と栽培農家のおかみさんが説明してくれた。

「香りも、味も、柚子よりつよい。わたしたちは、『いのす』のほうが良い香りだとおもう。いつも料理に使っている。いくつかもって帰って味をみてください」

いわれるまま、もらってかえる。果汁をしぼって、そのままのむことにした。おかみさんのいうとおり香りがいい。果汁をのんでみた。爽快感をともなう風味とすっぱさが口の中に広がった。こんどは、ぶっかけうどんに「いのす」の果汁をしぼってみよう。(斉藤) 

2007年10月17日 (水)

サマツ、松茸にまさる香り

サマツという茸がある。「ばか松茸」とも呼ばれる。

松茸以上に香りが良いという。「松茸よりすき」という人さえいる。

いったい、どういう茸なのか?

山間地のある農家にたずねたところ、「あの人のところにいったら、たくさんある」と教えてくれた。さっそく、いってみた。

「あるよ。ちょっとまって」

と、農家のおかみさん。大きなさまつをザルにのせてもってきてくれた。

「匂いをかいでみる?」

鼻先にサマツを差し出してくれた。

すごい。ほんとうに、いい香り。感動の初体験だった。

このサマツ、19日(金)に高知市の「ふるさと市(会場:鏡川河畔のみどりの広場 10月19日〈金〉~21〈日〉)」へもっていき、炊き込みご飯をつくるそうだ。

Samatu5_2 サマツにつては、一説ある。楢や樫の林に生えるものは香りがよいが、椎の木だと、一段落ちるという。

(斉藤)

2007年10月 8日 (月)

伝統食 香茸、10月10日、おもてなしバイキングに登場

Koudake_3 四万十川中流の山間地域にある大道のおかみさんたちが、珍しいキノコを紹介してくれた。かなり大型。十月中旬~下旬にかけて穫ることができるが、今年は数が少ない。見せてくれたのは昨年収穫して乾燥して保存していたもの。

「香茸(こうだけ)と呼んでいる。水にもどして、炒めて食べる。香りが良い。でも、強烈だから、慣れない人の中には、だめな人があるかも。炒めるとまっくろになる。あまりみためはよくない。大道地区の伝統食。わたしたちはとてもおいしく食べている」

10月10日(水)、大道のおかみさんたちが、道の駅四万十とおわ(四万十町十和川口)のレストランでバイキング料理(AM11時30分からランチタイムのみ営業 千円食べ放題)をつくる。香茸の炒め物も登場する予定だ。(斉藤)

2007年10月 4日 (木)

昔ウリにはまる

B_3 「このキュウリ、みずみずしくて、やわらかくて、おいしい」

と、この夏中、味噌をつけて、生でボリボリかじって、ずいぶんたくさん食べたのは、じつは、キュウリではなかった。

正式な名は、よくわからない。四万十川中流域では「昔ウリ」とよばれることが多い。高知市だと、日曜市などで、みかけたことがある。

表面は白みがかった緑色。白い粒模様がはいっている。イボはない。つるっとしている。キュウリにもウリにも似ている。果肉に水分が多く、ほんのりした甘味と風味がある。生でかじっても、漬物にしてもおいしい。

九月終り頃、収穫時期が終わりに近づく。直販所などの店頭であまりみかけなくなったが、農家のおかみさんがわけてくれた。

B_uri_3在来品種。毎年、農家が採種している。おかみさんによれば、量販店の産直市でも、人気だそうだ。

(野菜集荷人 斉藤)

   

2007年10月 2日 (火)

香りもち米の珍品種を収穫

この夏、大道でめずらしい稲をみつけた。

稲の背が高い。胸のあたりに穂が実っている。

「こんな稲、初めて見ました」

驚いたまま観察を続ける。青い籾の先端に赤い小さな花がみえる。

赤い花というのも珍しい。

「ずいぶん昔、人から籾をもらって、つくりはじめた。おいしいお餅ができる。この米でつくった餅が食べたいので、ずっとつくりつづけている。うちでは、もちにたかきびをまぜる」

栽培農家のおかみさんが説明してくれた。

「おもちができたら、おしえてください。食べてみたい」

こちらにばかり都合のよい約束をしてわかれた。

その香りもち米も稲刈りがすんだ。現在、自然乾燥中。

もちができるのがたのしみだ。

B_4

2007年9月26日 (水)

「赤と黒」 在来種のモチキビ

むかしキビ、むかしウリ、むかしダイコン、むかしカブ……、十和には、むかし野菜がたくさんある。何十年も前から採種を続け、代々、栽培が受け継がれてきた在来品種の野菜だ。

ある農家の軒先で、黒いモチキビを発見。物干しにかけて乾燥している。「粒を挽いて、キビワレにして、餅にまぜるとおいしい。タカキビの餅よりよろこばれる」という。

このモチキビ。実が熟す時期は赤色。ワインレッドに近い。この頃、塩ゆでしたものを食べるとおいしい。文字どおりモチモチした食感。ほのかな自然体の甘さ。私はスイートコーンより、このモチキビがすきだ。B B_3B_motikibi_2 (野菜集荷人 斉藤)

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